大事です、肝活。

肝活とは、「意識的に自ら進んで
肝臓を労わる活動」
です。

肝臓を労わるための知識を身に付け、休肝日を設けることはもちろん、
肝臓の働きを助ける食事に気を付けたり、医薬品やサプリメントを摂取するなど、
せめて週に2日は肝臓の状態を意識し労わる活動です。

特に、春は歓送迎会やお花見など出かける機会も多く、
肝臓と向き合う余裕がない方も多いかと思います。
そんな方こそ、自分の手帳を見つめ、肝臓を労わるスケジュールを組み込み、
肝活を進めることを推奨していきます。

二日酔いの原因と対策

二日酔いの原因は一つではなくそれぞれの原因によって症状が違います。
あなたの二日酔いの原因が何かを知ることが大切です。

原因 「二日酔い」の原因を知るためには、
まず「酔い」の仕組みを知りましょう

お酒を飲むと、アルコールは胃と小腸で吸収され血液中に溶け込みます。このアルコールを含んだ血液は太い静脈を通り肝臓に送られ分解し無毒化されます。肝臓はアルコールなどの毒物を解毒する臓器ですが分解できる量は限られており、大半のアルコールはそのまま血液に残ってしまいます。「酔い」の正体とは残ったアルコールが血液にのって心臓を経由し全身に送られ脳に達し、脳が麻痺し機能が欠落した症状の事なのです。

「二日酔い」とは 「二日酔い」とは分解しきれないアルコールが
身体に起こす症状のことです。

「二日酔い」の症状もいくつかありますが、頭痛や吐き気の原因といわれているのがアセトアルデヒドという物質です。
アルコールは肝臓にある「アルコール脱水素酵素(ADH)」によって分解されて、アセトアルデヒドになります。
さらにそれが「アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)」によって分解されて酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水になります。

アルコールの摂取量が肝臓の分解処理能力を超えていなければ問題ありませんが、分解しきれない量のアルコールを摂取した場合、また血中に戻されて身体中を巡ることになります。そのときに、まだ酢酸に分解されていないアセトアルデヒドもいっしょに血中に戻されるため、頭痛や吐き気などの症状を引き起こすのです。

また、もうひとつ「二日酔い」でよくある症状が身体のダルさです。
もともと肝臓にはアルコールを分解すること以外にも食べ物から吸収された栄養分を糖などのエネルギーに変換するという大切な仕事があります。しかし、アルコールの分解に追われてほかの仕事ができなくなると、当然、身体中に送り出すエネルギーを作るヒマがなくなります。その結果、身体がエネルギー不足に陥り「二日酔い」特有のダルさとなってあらわれるのです。

「二日酔い」の対策ポイント

空きっ腹にお酒は厳禁

空きっ腹にお酒を流しこむことは血液中のアルコール濃度を急上昇し、「二日酔い」の主原因である毒性物質「アセトアルデヒド」濃度が急上昇します。そのため理想は事前にチーズなどの高たんぱく質の食材を口に入れておくことですが、飲み会の前に食べられず胃が空っぽの時はしばらくお酒よりツマミを優先して食べましょう。

食べ合わせのポイント

「二日酔い」にならないためには高タンパク質の食材を食べましょう。
これはタンパク質にはアルコールを分解する肝臓を活性化させる効果があるためです。
高タンパク質の食材といえば肉、魚介類、チーズ、牛乳、豆類、卵で、居酒屋定番のメニューでは、枝豆、冷奴、湯豆腐、肉豆腐、煮込み、マグロやカツオの刺し身、イカ刺し、生牡蠣、ささみの焼き鳥、だし巻き卵などがオススメです。

長時間の熱い風呂は厳禁

飲酒後に体から酒を抜くと称して熱い風呂に長時間入る人がこれは間違いです。
確かに一部のアルコールは汗で排出されますが、それでも大部分のアルコールは肝臓で分解されます。そして肝臓がアルコールを分解するには大量の水分が必要になります。「二日酔い」の状態で風呂に入るとアルコールで血行が良くなってるために大量の汗をかきますが、これが脱水症状に拍車を掛けて肝臓のアルコール分解を阻止することになるからです。

寝る前に必ず水分を

「二日酔い」の可能性がある時はコップ1杯、2杯の水分を摂取しましょう。
可能であればカロリーオフタイプのスポーツドリンクではなく、普通のスポーツドリンクをおすすめします。スポーツドリンクにはナトリウムイオンが含まれているため、体内に水分を保持する力に優れています。また寝ている間も肝臓がフル回転しているので朝起きたときの低血糖症になるのも防いでくれます。

体調を整える

「二日酔い」にならないためには肝臓の分解処理能力が大切です。
いくらお酒に強くても体調を崩していると肝臓の活動も低下してしまいます。
「二日酔い」にならず飲み会を楽しむためにも前日の深酒や夜更かしなどを止め体調を整えましょう。

自分の体質をしる

「二日酔い」は遺伝の影響が大きいと言われますが、
「二日酔い」の原因であるアセトアルデヒドを分解し無害化する酵素「ALDH」の
能力の違いは遺伝子によって決められているからです。
実は遺伝で受け継いだALDHのタイプを知る簡単な方法があるので紹介します。

アルコールパッチテスト

  • 市販の絆創膏に消毒用アルコール(度数70〜80%)を2,3滴染み込ませます。
  • 腕の内側に貼り付けます。
  • 7分後に絆創膏を剥がして肌の色の変化を見ましょう。
  • 変化がなかった人は剥がしたまま、10分後に再度確認します。

チェック1

はがした直後に、
肌が赤くなっている

ALDH2不活性型

お酒を飲めない体質です

チェック2

はがした直後は、
赤くなっていなかったが、
10分後には肌が赤くなっている

ALDH2低活性型

お酒に弱い体質です

チェック3

肌の色に変化がない

ALDH2活性型

お酒に強い体質です。

逆に言うなら、飲みすぎが問題になるのも、この体質の人。飲みすぎには注意してください。

※考案者 独立行政法人国立病院機構久里浜アルコール症センター 樋口進

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